9: 投資対効果の高い打ち手

近所のラーメン店に行ったときのこと。結構混み合っていて、私が席に通されたあと満席状態になった。その後で新たに入ってきたお客さんに対するスタッフの声かけが微妙な感じだった(という感想を個人的には持った)。

何組か続けて来店があり、その都度同じ声かけがなされている。そのとき対応していたスタッフの裁量によるものなのか、店として定めているトークなのかは判別できないが、私が店主だったならば、もう少しマシな文言を考えて(すぐ思いつく)、「このシチュエーションではこう伝える」というマニュアルを定め全スタッフに周知し守ってもらう、という方向の努力をするだろう。

そんなに負担が大きいわけではない割に、店舗が営業している限り全ての時間帯において活用される可能性があり、来年も再来年もずっと同じ効果が得られるので投資対効果は悪くないと思う。そういう細かいところをひとつひとつ少しずつマシにしていくことがサービスレベルの底上げにつながり、店としての競争力も高くなると考えるけれど、当事者は気づかないものなのだろうか。少々不思議に思う。