33: 小さな不満を拾い集める

先日書いた ATOK の話の続き。ATOK を使い始めてからおそらく 1 年半くらいは経っているはずで他の IME に鞍替えすることは考えていなかった。代替案の候補としては Google 日本語入力があったが、

  1. 変換精度は ATOK の方がいいだろう
  2. 日本語の文法チェック機能が便利
  3. ユーザー辞書などを複数マシン間で同期できる

という点から ATOK の方がベターな選択肢だろうと判断していたのだ。ただ、その実、不満を感じているところもないわけではなく、先に挙げたジャストシステム社の独断による規制の他に定期的に(大して必要性を感じられない)アップデート通知があったり、毎月のように認証情報の更新か何かでサーバーと通信する必要があったりする。
結論から言うと、現在は自宅の私用マシンでは Google 日本語入力をインストールして使っていて、今のところ不便はさほど感じていない。
替えてみて、これまでは ATOK に感じていた不満なところについて真剣に向き合わず見て見ぬふりをしてきたのだと気づいた。そしてそれは案外軽視できないストレスを自身に与えていたのかもしれない。
ちょっとしたことであっても自分が不満を感じていることについては無視するべきではないのかもしれない。すぐに対応できるかや、解決する可能性があるかなどはケースバイケースだろうけれど、不満点は不満点として認識することと、何も思っていないふりをして無視をきめこんでいることの間には大きな違いがあると思う。