シンガポールに行ってきた 2
続き。
今回は木曜の夜に羽田空港を出て、金曜の早朝にチャンギ空港に着く便を利用した。 荷物を預け入れるのも初めてで少しドキドキした。
機内で入国カードが配られるので記入する。
上記のような記入例がガイドブックにも載っているので、それを見ながら書くつもりでいたのだけれど、この入国カードを提出するイミグレーションでのやり取りを思い出すと「実際はそこまで厳密な記述は求められていないのではないか」と思えてきたので、今回は記入例を参照せずに自分の解釈に基づいて書いてみることにした。何ごともチャレンジである。
英語圏の人なら迷わないのだろうけれど純ドメスティックな日本人からすると、まず最初の自分の名前を書くところで「どう書くのが正解なのか?」が気になってしまう。
- 名 -> 姓の順でいいの? 姓 -> 名でもいいんだっけ?
- 記入欄が複数行あるということは姓と名で改行した方がいいの?
とか。
今回は名 -> 姓の順で、改行せずに空白を挟んで続けて書いてみた(記入例だと改行してる)。
あと滞在先の名称と郵便番号。
ホテル名称のスペルはうろ覚えだし、住所や郵便番号は全く覚えていないので、これまでであればメモ帳やプリントアウトしたバウチャーなどをバッグから取り出して、一文字も間違えないように確認しながら記入したと思う。
でも、イミグレーションの担当者がホテル名のスペル間違いに気づいたとして訂正を求められるか、というと恐らくそんなことはない。
この入国カードを出すときに実際にそのホテルを予約していることを証明するものの提示を求められることもないので、どのホテルの名前を書いたとしても問題にはならないだろう。(明らかにシンガポール国内にはないと思われる名称を書いたら止められるのかもしれない)
だから、うろ覚えのまま微妙に間違ったスペルでホテル名を記入し、郵便番号は確か空欄のまま提出した。結局それで何の問題もなかった。 きっと、名前のスペルやパスポート番号を間違えていたらまずいのではないかと想像した。
そんなこんなで、あとは機内で寝たり起きたりしつつ過ごしていたらシンガポールに到着した。
イミグレーションを通過して預け入れ荷物を受け取り、空港の到着ロビーに出たところでベンチに腰掛けて小休止。
両替
現金の両替については、市内のおすすめ両替所を教わっていたので空港では必要最小限の額だけ替えることにした。
3,000 円と伝えるとカウンターの兄ちゃんに「three thousand...(ププッ)」と笑われたけれど気にしない。こちらはもっといい選択肢があるのだ。
ちなみに、羽田空港で両替するのはおすすめできない。空港に着いてすぐのところにある Travelex の両替所が最も不利なレートを提示している。同じフロアにある SMBC 信託銀行の両替所と比べても 2 円くらい違ったので驚いた。同じ羽田空港の中でも出国エリアにあるみずほ銀行の両替所の方がよいレートだった。
以下、6 月 6 日時点で提示されていたレートから計算した。
- Travelex: 1 SGD あたり 87.82 円、10,000 円を替えると 113.87 SGD になる
- SMBC 信託銀行: 1 SGDあたり 85.03 円、10,000 円を替えると 117.61 SGD になる
- みずほ銀行: 1 SGD あたり 84.15 円、10,000 円を替えると 118.84 SGD になる
現地で英語でやり取りすることを考えると羽田空港で両替を済ませたほうが安心だという人の気持ちもわかるけれども、実際は一言も喋らなくても現金をずいっと差し出すだけでもちゃんと両替してもらえるから、シンガポールについてからチャンギ空港で替えた方がいいのではないかなと思う。
- チャンギ空港の UOB(ユナイテッド・オーバーシーズ銀行): 1 SGD あたり 80.0 円、 10,000 円を替えると 125 SGD になる
羽田空港の Travelex と比べると約 10 % 違う!
証拠
適当なことを書き散らかしているわけではないですよ、ということで一応。
Travelex
SMBC 信託銀行
みずほ銀行
UOB
為替レートの変動では?
確かにその可能性も考えられる。せっかくここまで書いたので確認してみたよ。
0.1 円(10 銭)ほど 円安(SGD 高) になっていたみたい。つまり日本円からシンガポールドルへの両替は若干不利になっていたということ。
これまでも「国内の空港で両替するのはレートが良くないよ」という話は聞いていたけれど、大した違いではないだろうと考えてあまり気にしていなかった。確か 2012 年にフィリピンに行ったときは成田空港で替えた気がする。
今回少し気持ちに余裕があったので各両替所のレートを比較してみようと思って記録してみたら、思っていた以上に差があったのでびっくりした次第。
※今回シンガポールで利用したところの中には、レートを表示しているディスプレイの撮影(写真、動画ともに)を禁止している両替所もあったのでそのあたりは要注意。
空港から市内へ
空港から市内に向かうにはタクシー、バス、地下鉄(MRT)などがあり、今回は MRT にした。
- MRT - Wikipedia
- Mass Rapid Transit の略だそう
日本の Suica のようにシンガポールでは EZ-Link カードという非接触型 IC カードがある。MRT もバスもこれ一枚で乗れる。利便性が大きく変わってくるので短期滞在だとしても買った方がいいと思う。
- EZ-link - Wikipedia
- Public Transit User - EZ-Link
- ez-linkカード購入はチャンギ空港MRT窓口で!標準チケットとどちらがお得か?
- 【シンガポール必須ez-Linkの全て】買い方・有効期限・子供は?│Uncharted Path
今回は前回訪問時に購入したカードがあり、残高も 7 ドルくらい入っていたのでそのまま改札を通って乗車できた。
もし残高が不足している場合は券売機でチャージできる。確か現金だけでなくクレジットカードからもできたはず。あと日本でいう「チャージ」は英語では「top up」という。
ちなみに Suica (FeliCa) と比べると改札での処理は少し遅いので、日本で改札を通るときよりも気持ち長めにタッチする必要がある。台湾でも同じような感じだったかな。詳しいことは知らないのだけれど FeliCa が抜きん出て速いんだっけ。
SIM カードを調達
チャンギ空港から MRT に乗って、滞在先ホテルがある Dhoby Ghaut 駅まで移動した。平日の朝ということで周りには通勤通学の皆さん。カジュアルな服装の方が多かった印象。新聞を読む人、スマートフォンでゲームをする人、音楽を聴いている人、寝ている人、この辺は日本と変わらない。
駅ビルが Plaza Shingapura という大きなショッピングセンターになっていて、1 階に携帯キャリア StarHub の大きな店舗が入っている。到着した時点ではまだ開店前だったのですぐそばにあるスターバックスで待つことに。
スターバックスの店員さんはこちらの英語がたどたどしかったからか日本語を交えて対応してくれて、内心「自分の英語はまだまだですな」と感じた部分もあったけれど、でも嬉しかった。
しばらく待っていると開店時間になったので StarHub へ。
店員さん: Hello, may I help you?
私: Hello, can I get a tourist SIM?
店員さん:(あっちのカウンターで受け付けますので、あちらへどうぞ)
私: OK, thank you.
カウンターに行って再び
私: Hello, can I get a tourist SIM?
店員さん: (7 日間で 12 ドルのものと、12 日間で 32 ドルのものがあります)
私: 7 days is enough. (指さしつつ)This one please.
店員さん: (パスポートを見せてください)
私: Here you are.
という感じのやり取りを経て、無事 SIM カードを購入できた。
データ通信が 100 GB も付いているので安心である。5 日間くらいの滞在でたぶん 10 GB も使っていないと思う。
また、SIM カードのトレイを出すピンや外した SIM を入れる簡易ケースなども付いていて至れり尽くせりであった。
入れ替えて少し待つと通信できるようになったので、スマートフォン側の設定などは必要ないみたい。
(続く)