19: 会話のスタイルについて 3

会話と議論という言葉がそれぞれあらわしているのは別個のもので、会話イコール議論ではない。ただの会話に対しても、自分の話す内容の論理的正しさを主張するような話し方をしていると相手からは面倒くさい人間だと思われるだろう。大抵の場合、特に求められていないならそうするべきではない。
ただ、相手が間違ったことを言っている場合に会話から議論へとシフトしてしまうこともあると思う。「それは間違っていると思いますよ」ということを軽く伝えたとしても、相手は自分の中では間違っていると思っていないから話したわけで恐らく「なぜ?」「どこが?」という反応になる。
そうするとこちらからも「なぜ、どこが間違っていると思うのか」という理由なり根拠なりを説明する必要があり、必然的に筋道立てて(論理的に)伝えるスタイルを取ることになるだろう。
これは別にこちらから議論をふっかけることがしたかったわけではないのに、相手からはそのように受け止められる可能性があり、やや注意が必要なパターンではないかと思う。